既に1週間経ってしまったわけですが、前回の「軍師官兵衛」は
我が憧れの悲劇の女性、だしの名前が出てきたので、またも感想を少々書いておきたいと思います。
〈この記事は途中数行まで書いて放置してあったので付け加えてアップしようと思いました。書きたかったことを少し忘れてしまったか秀吉が関白になって、茶々にご執心になっていくと言うような話はどうでも良いのですが、この茶々が上手く使われていました。
道薫に向かって堂々と、なぜそのようなものになってまで生きているのだと言い放ち、そして道薫も「なぜ父母を危めた者にすがってまで生きているのだ。」と言うようなことを言い返すのです。これって、本当は誰もが知りたい今の常識では当てはまらない戦国女性の生き様の謎だと思います。
戦国の世は物の怪ばかり。
秀吉の怒りをかい、まさに手打ちになろうと言うときに官兵衛が高らかに笑って助けるのでした。
「その者は死にたいのでござる。」
とこのように、私が不正確なセリフであらすじを書いていっても仕方がない事なのですが、この道薫のお話は本当に興味深いものでした。
ちょうど10回前の23回の感想の中で、村重には村重の戦いがあり、それは生き抜くという戦いだったというようなことを書きました。
だけれど彼の戦いは信長の唐突な死によって終わってしまいました。
その後に押し寄せたものは、勝ったという満足であるわけもなく彼は自分を犬の糞、道糞と名乗るのでした。
しかし秀吉の御伽衆に加えられたことによって、名前を道薫に改めるわけですが、彼の心の中ではまったく変わっていなかったと言ってももよいでしょう。