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空のような目

なたがはじめ

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なたがはじめ

「今回は本当にご愁傷様。でも、ああいうのばかりだとは思わないで欲しいの。夜襲の件は多分きっかけに過ぎなかったと思うわ。Eランクが自分より戦果を挙げてて、おまけに自分は警告を無視して負傷。それであんな行動DR REBORN投訴に出たのね」

「いえ、状況は分かっているんです。ただ、ゴタゴタするのが面倒だから、最低限食べていけるだけの任務を受けて暮らしていければそれでもいいかなって思ったんですよ」

「そんな、あなたはまだ若いじゃない」

「俺はここに来るまえはもう年寄りだったんですよ?」

 種としての義務は既に終えた。妻に先立たれたせいか、性欲は若返ったおかげであるものの、欲求不満や連れ合いが欲しいとも積極的な欲が沸かない。ゴブリン一匹で弾頭何十発分かの銅鉱が買えるので、弾の心配も無い。ミスリルは心惹かれるものがあったが、これから先ああいう輩が増えてくるなら面倒ごとを回避するのも選択肢に入れても良いんじゃないかと思った。

「もう俺は終わるはずだった人間DR REBORN投訴です。それを何かの気まぐれでこうやって若返って元気で居られますが、特技を生かして生きていこうというのが逆に首を絞めるなら、家で魔法の勉強でもしてた方がマシかなって思えたんですよ」

 正直10年から20年もてば良いほうだっただろう。何しろ70近かったのだから。

「なら、私があなたを守るわ」

「え?」

「私には人並みはずれた火力しかない。それでも、仲間としてやっていけたら、それは嬉しいことだと私は思う。そうよ。パーティを作りましょう。臨時ではない、正式なものを。私はもっと回復魔法を覚えられるよう頑張るわ」

 通常回復魔法は司祭や神官が得意としていて、魔導士ではどう頑張っても二流止まり、それでも相当な努力が必要なのだ。

「シャーロットは、それでいいんですか?俺なんかの為に何故そこまで?」

「あなたがはじめて何度も懲りずにパーティを組DR REBORN投訴 んでくれた相手なの」

「それだけの為に?」

「それほどのことよ!いい?私はこの火力のせいで討伐証ごと破壊してしまうなんてざらよ。それでもあなたは懲りずに組んでくれた。それどころか手加減できるよう新しい魔法まで教えてくれて。これだけして貰えて何も返せないなんて悔しいじゃない・・・・・・」

「シャーロット・・・・・・」

「とにかく、そう言う事!私はもう組むつもりだから!リーダーはゆずってあげる!話はそれだけ!」

 返事も聞かず、シャーロットは部屋を出て行ってしまった。困ったな。あそこまで言われたら一度考えてみるしかないじゃないか。

 でもこんな徹夜明けの頭ではろくな考えが浮かばないだろう。そう思い、再び罠をしかけて睡眠を取ろうと思った。
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