何年前のことだったろうか。
あるテレビ番組で 、ヨーロッパの小学校を紹介していた。
何処の国だったかは覚えていない。 すまん。
日本についての授業をしていた。
授業が終わったところで、 取材記者が子どもたちに質問をした。
「日本は どんな国だと思いますか?」
子どもたちが思い思いに、 返事をする中に、 一人の女の子が答えた。
「日本は 大きな国です」
吃驚した。
この子は勉強が足りないな、 と思った日本人も 多かったのではないかと推測する。
「日本は、 資源に乏しい 極東の小さな島国」
さんざんそのように教えられてきたからだ。
国が大きいとは どういう意味だろう。
この子は、 何を思って そう答えたのだろう。
小学生だから、 ややこしい意味ではないはずだ。
そこで、 私は考えた。
国土面積と国民の総人口が大きければ、 単純に大きい?
ということで、 比較してみた。 資料は地図帳の巻末にある表である。
今回、 確認のために地図帳を出してみた。
手元にあった地図帳は、 1996年発行のものだから、 今となっては、 ちと古い。
ネットで調べたら、 2011年の資料では パキスタンとナイジェリアに抜かされていた。
9番目に墜ちていたが、 今だって決して小さくないではないか。
国連加盟国だけでも 193国あるのだ。
それよりも気になったのは、 世界の人口が増えている。
上記に上げた国の内、 減っているのは ロシアだけだ。
日本を追い越した パキスタンとナイジェリアの人口増加は、 すさまじい。
この調子で 人間ばかりが増えていったら、 地球 がたまらんのではないだろうか。
溢れてしまいそうだ。
宇宙に移住するなら、 急いだ方が良いかもしれない。
いま、 日本では、 少子高齢化が問題になり、 「産めよ、増やせよ」 と叫ばれている。
少ない人口のほうが上手くいく、 というシステムを発明しても良い頃あいかもしれない。
大きければ良い という時代は、 終わりにしてもいいんじゃないだろうか。